概要

DT-1110はリアルタイムシミュレータRTSim-IIIに実装可能なPCI・BUS 対応のPWM制御ボードです。
パワーエレクトロニクス分野で必要となるPWM制御をMATLAB/Simulinkモデルの中で実現することが可能となります。
DT-1110をモデルに組み込むためにSimulinkのブロックライブラリを用意しており様々な制御モデルの研究・開発にご利用いただけます。

DT-1110はキャリア波は三角波/鋸波の2種類があり、ゲート制御方式は2レベル/3レベルの2種類があります。
スイッチングデバイ スへの制御信号は単相×6回路、あるいは3相×2回路を構成できます。
そして各相の上下(正負)アームのスイッチングデバイスへのゲート信号に時間差を与えるデッドタイム回路も内蔵しています。
また各相のキャリアの周波数も1Hz~1MHzまで1Hz単位で任意に設定可能です。
最大分解能は(50MHz/ キャリア周波数)の分解まで得ることができます。

指令値はモデルの中で制御サイクル毎にDT-1110に与えられ、DT-1110は指令値に応じ た幅のパルスがスイッチングデバイスへのゲート制御信号として出力されます。
そしてデッドタイム、キャリア周波数は各PWM出力チャンネル毎に任意に設定することが可能となっています。
またキャリア周波数についてはシミュレーション中にも変更可能です。

Mywayプラス社製インバータとのインターフェスを簡単に行うことができる製品を提供しています。

仕様

DT-1100仕様
ボードPCI-BUS
ライブラリーSimulinkブロックライブラリー
キャリア波三角波、鋸波
指令値分解能最大50MHz/キャリア周波数
デッドタイム0~1Sec、分解能:10nSec
キャリア周波数1Hz~1MHz、設定分解能:1Hz
シミュレーション中に周波数を変更可能
各PWM出力毎に設定可能
PWM制御信号数3相×2回路、または、単相×6回路
ゲート出力OFF制御+/-アームのゲート信号をOFF可能
イベントパルス1出力、キャリア波形の任意の位置
(A/D変換開始信号)
イベントパルス
対応のA/D
DI-3120:12bits、DI-321012
DM-670:14bits、DI-3178:16bits
モデル制御方式イベントドリブン可能