パワーエレクトロニクス開発を加速する最新技術と計測ソリューション

期間2025年10月31日(金) (展示会会場・受付OPEN9:30)10:00~18:00会場

今池ガスビル 7階 ダイアモンドルーム・サファイアルーム

愛知県 名古屋市千種区今池1-8-8
【東山線・桜通線】地下鉄今池駅10番出口直結

セミナーお申込みページ
MATLAB・JMAG・HILSパワエレセミナー2025

電気自動車、再生可能エネルギー、産業機器など、幅広い分野で活用されるパワーエレクトロニクスは、近年ますます高効率・小型・高信頼性が求められ、開発現場では短期間で高品質な製品を実現することが喫緊の課題となっています。

本セミナーでは、MATLAB/Simulinkによるモデルベース開発(MBD)、JMAGによる電磁界解析、HILSによる実機検証を組み合わせた統合開発ソリューションをご紹介します。これにより、開発期間の短縮、コスト削減、品質向上を実現する具体的な手法を解説します。

さらに、株式会社小野測器、日置電機株式会社を含む計測メーカー6社による最新の計測機器展示をサファイヤルームにて実施予定です。各社の実機展示を通じて、パワーエレクトロニクス計測の最新技術と課題解決策を体感いただけます。

また、基調講演には、横浜国立大学 赤津観教授および名古屋大学 道木智朗教授をお迎えし、パワーエレクトロニクス分野における研究の最前線と今後の展望についてご講演いただきます。シミュレーション技術と計測技術の融合によって、より高精度な評価・解析が可能となり、開発効率の飛躍的な向上が期待されます。

パワーエレクトロニクスに携わる研究者・開発者・技術者の皆様にとって、最新技術動向の把握、課題解決のヒント、実践的な開発事例の習得に最適な機会となります。

開催概要

セミナー名MATLAB・JMAG・HILSパワエレセミナー2025
期間2025年10月31日(金) 10:00~18:00
(展示会会場・受付OPEN9:30~)
エントリー期間2025年10月29日(水) 17:00まで
定員先着150名
※定員に達し次第、受付を終了いたします。
会場今池ガスビル 7階 ダイアモンドルーム・サファイアルーム
愛知県 名古屋市千種区今池1-8-8
【東山線・桜通線】地下鉄今池駅10番出口直結
地図https://www.gasbldg.net/access/access_imaike.html
講師〈基調講演〉
 ・横浜国立大学 工学研究院 教授 赤津 観 様
 ・名古屋大学大学院 工学研究科 情報・通信工学専攻 情報システム講座 教授 道木 慎二 様
〈講演〉
・株式会社小野測器 営業本部 マーケティングブロック 計測商品グループ マネージャー 久尾 信太郎 様
・日置電機株式会社 R&D本部 SSユニット 赤羽 真和 様
・JSOL株式会社 JMAGビジネスカンパニー 小川 哲生 様
・株式会社MotorAI 代表取締役 清水 悠生 様
・スマートエナジー研究所株式会社 アプリケーションエンジニアリンググループ 技術主幹 柴田 浩平 様
・ディエスピーテクノロジ株式会社 専務取締役 営業部部長 藤井 真一 様
〈共催企業展示〉
・サファイアルーム
株式会社エヌエフ回路設計ブロック、株式会社小野測器、菊水電子工業株式会社、
キーサイト・テクノロジー株式会社、株式会社テクトロニクス&フルーク、日置電機株式会社
・ダイアモンドルーム
株式会社スマートエナジー研究所、ディエスピーテクノロジ株式会社、株式会社MotorAI
注意事項・本セミナーでは、昼食等のご用意はございません。ご自身でご用意ください。
・本セミナーでは、オンライン配信等は行う予定はございません。
・本セミナーは、事前エントリー制となっております。期日までにエントリーをお願いいたします。
・ご参加の方には、名札としてご自身の名刺をご持参いただくようお願いいたします。
・お車でのご来場をご希望の方、駐車場のご用意はございません。周辺駐車場等をご利用ください。
・同業他社様のお申し込みはご遠慮いただいております。あらかじめご了承ください。
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MATLAB・JMAG・HILSパワエレセミナー2025

タイムテーブル

9:30~ 受付開始


10:00~10:05 開催のご挨拶


10:10~10:40 モータのコギングトルクやトルクリップルと音振動計測について

株式会社小野測器 営業本部 マーケティングブロック 計測商品グループ マネージャー 久尾 信太郎 様

人工知能AI関連の投資が拡大するなか、半導体製造装置や検査装置も注目されています。装置には、高性能化に加えて製造コストの低減が求められ、高速に動作するステージや検査ロボットなどの開発が活発です。これらの装置はモータが組み込まれています。本発表ではモータの音振動発生要因であるコギングトルクやトルクリップルを計測する機器や計測データなどを紹介します。


10:45~11:15 リンギング電力測定の重要性 ~WBG半導体を使用したインバータ出力電力を測定するために必要な電力計の性能~

日置電機株式会社 R&D本部 SSユニット 赤羽 真和 様

モビリティの電動化が進む中、高効率かつ小型なモータドライブシステムは未来のモビリティを支える重要な要素となっています。その実現において注目されているのが、ワイドバンドギャップ(WBG)半導体の活用です。しかし、WBG半導体を用いたインバータの高いスイッチング性能を最大限に生かすには、広帯域で高精度な電力測定が欠かせません。本セミナーでは、当社が導入したSiCインバータ搭載モータベンチを活用した検証結果をもとに、最新の測定技術を紹介します。特に、モータ効率に1%以上の影響を与えることが確認された「リンギング電力」の測定に焦点を当て、この測定がいかにインバータ性能評価やシステム効率向上に寄与するかを詳しく解説します。さらに、インバータ出力電力測定に必要な電力計や電流センサが備えるべき性能についても具体的に解説し、実務に直結する知識や計測器選定ノウハウをお届けします。新しい知見を得たい方、最新技術を活用して製品の競争力を高めたい方に最適な内容です。


11:20~11:50 モータの損失測定(特に鉄損)における注意点

横浜国立大学 工学研究院 教授 赤津 観 様

モータの小型高速化に伴い損失測定(効率測定)がますます重要となっています。現状損失は入力電力から機械出力を差し引くことでしか求められず、使用機器の選定が重要となっていきます。本発表ではパワーメータ差異による測定差異、温度影響や機械損失影響などを紹介します。


12:00~13:00 お昼休憩


13:05~13:35 モデルベース開発を実現する高精度モータモデルJMAG-RTのご紹介

JSOL株式会社 JMAGビジネスカンパニー 小川 哲生 様

複雑化する電動化システムの開発を高効率かつ高精度に進めるため、モデルベース開発(MBD)によるアプローチが重要性を高めています。効果的なMBDの実現には、忠実度の高いプラントモデルが求められます。本講演では、高精度モータモデルJMAG-RTを利用したモータの制御シミュレーションから、モータの高出力密度化に伴い重要となる熱マネジメントを考慮したシステムシミュレーションまで、JMAGのMBDソリューションについてご紹介します。


13:40~14:10 制御システム開発の課題を解決:実用的RCP/HILS導入とAI活用技術

ディエスピーテクノロジ株式会社 専務取締役 営業部 部長 藤井 真一 様

複雑化する制御システム開発において、開発効率向上と品質確保の両立は重要な課題です。本講演では、従来のFPGA開発を不要とするμs周期高速制御RCP、高精度なパワエレ制御検証を可能にするHILSシステム、そしてモータ制御精度向上を実現する深層学習ベースのソフトセンサー技術について、適用事例を交えながらご紹介します。


14:15~14:30 JMAG-RTとつながるScideam利活用

株式会社スマートエナジ研究所 アプリケーションエンジニアリンググループ 技術主幹 柴田 浩平 様

モータ技術の多様化に伴い、高度な制御と高精度なモデルが求められています。弊社開発の高速回路シミュレータ「Scideam」は、磁場解析ツールJMAG-RTと連携することで、実機に近い非線形モータモデルを回路・制御系に統合可能です。本発表では、この連携がもたらすモデルベース開発の加速効果と、設計から制御検証までを一貫する開発環境の利点を紹介します。


14:35~14:50 埋込磁石同期モータにおける実験データ駆動型のデジタルツインモデリング

株式会社MotorAI 代表取締役 清水 悠生 様

電動化の進展に伴い、エネルギーシステムでデジタルツインを活用する動きが広がっています。従来の数式や有限要素解析等の手法では、機械公差や材料物性値の乖離、電源回路の影響などから、実世界の複雑な動作を十分に再現できないという課題がありました。本発表では、実機実験で得られたデータから直接的にモータのデジタルツインモデルを構築する手法について説明します。


14:50~15:35 休憩


15:40~16:40 それって雑音ですか? ~モータドライブにおける計測・モデリング・制御を見直す~

名古屋大学大学院 工学研究科 情報・通信工学専攻 情報システム講座 教授 道木 慎二 様

最近の高出力密度化したモータを高い要求性能を満たすべく制御する場合に、教科書や論文などで示されている数式モデルと異なる挙動に出会うことがありませんか? インバータ駆動を理由に、それらを雑音・誤差と見なし、フィルタ処理で回避する場合も多いと思いますが、この手のフィルタは応答や安定性など制御性に望ましくない影響を与えることもあります。実は、雑音や誤差として処理しているものは、制御対象を考えるときに無視してしまったモノに起因しているかもしれません。従来は問題なくても、より高い要求性能を満たすためには、従来利用してきた制御対象のモデルを見直し、今まで無視していたモノをきちんとモデル化した上で、制御系設計に反映した方がよい場合もあります。そして、計測や計算機の性能向上が、それを許容してくれるようになりつつあります。今回の講演では、信号重畳センサレス制御やパラメータ同定を例に、モデル・制御系設計を見直すことで、雑音・誤差が低減する事例を紹介します。


16:45~17:45 5,7パルス電圧駆動によるトルクリップル低減方法と磁石渦電流損失低減方法

横浜国立大学 工学研究院 教授 赤津 観 様

モータの小型化高速化に伴い、PWM周波数の向上が求められていますが、インバータ損失の増加を伴うため安易な高スイッチング周波数化は望まれません。従来トルクリップル抑制は電流高調波を印加することで実現されていましたが、高速になると高調波制御が困難になります。そこで5,7パルス電圧駆動によるトルクリップル抑制方法(高調波電流制御方法)と高負荷領域で問題となる磁石渦電流損失低減方法を紹介します。


17:50~18:00 質疑応答・エンディング

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講師略歴のご紹介

横浜国立大学
工学研究院教授赤津 観 様
2000年横浜国大博士課程卒、日産自動車、東京農工大学、芝浦工業大学を経て2019年より横浜国立大学教授。
現在研究室は博士課程3名、修士課程10名、学部4名で運営。
モータに関する構造、解析、制御に関する研究を実施。特にEV関係が多く、共同研究、国プロなど多くのテーマを実施中。
名古屋大学大学院
工学研究科 情報・通信工学専攻 情報システム講座 教授
道木 慎二 様
1995年3月名古屋大学大学院工学研究科博士課程後期課程電子機械工学専攻修了
同年4月同大学助手
2000年6月三重大学助教授
2004年4月名古屋大学助教授
2007年4月同大学准教授
2012年4月同大学教授
現在に至る。博士(工学)
主として、制御理論にもとづく電動機制御、及び制御のためのバターン情報処理・信号処理・モデリングとその応用に関する研究に従事
電気学会、電子情報通信学会,計測自動制御学会,自動車技術会、IEEE会員
IEEE IECON1992 best paper award,ICEMS2017 best paper award,
2002年度ファナックFAロボット財団論文賞
2004年,2015年 電気学会電気学術振興賞(論文賞)を受賞
株式会社MotorAI
代表取締役清水 悠生 様
2018年4月 トヨタ自動車(株)(~2020年3月)
2021年2月 大阪府立大学 非常勤研究員(~2022年3月)
2021年4月 大阪工業大学 非常勤講師(~2022年3月)
2022年3月 大阪府立大学大学院 工学研究科 電気・情報系専攻 博士後期課程 修了
2022年4月 立命館大学 理工学部 電気電子工学科 助教(~2025年3月)
2023年3月 株式会社MotorAI 代表取締役 社長(現在に至る)
2024年4月 横浜国立大学 工学研究院 知的構造の創生部門 赤津研究室 内地研究員(~2024年8月)
2025年4月 立命館大学 総合科学技術研究機構 客員准教授(~2025年9月)
2025年10月 立命館大学 総合科学技術研究機構 准教授(現在に至る)
2025年10月 横浜国立大学 工学研究院 特任教員(准教授)(現在に至る)
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